10月が近づくと、秋の訪れと共にホームセンターで玉ねぎの苗を見かけるようになります。
苗を植える方法も良いですが、コストを考えると種から育てる方がおすすめです。
余った種は適切に保存すれば、2~3年間は使えます。
特に無農薬で育てたい場合は、種から始めることで安全性が増します。
玉ねぎの種の植え方のポイント
玉ねぎの種は直接土に植えても大丈夫ですが、光を避ける性質があります。
発芽率を上げるためには、タッパーを使って先に発根させる方法がお勧めです。
最初に種を水に半日浸しておきます。
次に、通気孔付きのタッパーと湿らせたキッチンペーパーを用意し、種を並べます。
タッパーを閉じて暗所に置くと、大体2日後には発根が見られます。
玉ねぎを育てるための土の準備
土の準備は、種を用意するのと同時に進めましょう。
堆肥を混ぜ込んだ土に、化学肥料やリン酸肥料を加えて良く耕します。
もし石灰やpHの調整がまだなら、pHを測定して適切に調整しましょう。
この土を1週間ほど置いた後、種を蒔く前に畝を作り、マルチを敷きます。
マルチには15cmから20cmの間隔で穴を開けます。これで準備完了です。後は種を蒔くだけです。
玉ねぎの栽培手順
まず、マルチに作った穴に浅い溝を掘り、そこに5~6個の発芽した玉ねぎの種を置きます。
種を蒔いたら、軽く土で覆い、種が流されないようにしっかりと土を押さえて固めます。
その上で、水やりをたっぷりと行い、土が乾かないように気を付けます。
4日が経過すると新しい芽が出てきて、1週間後にはその芽がしっかりと成長していきます。
芽が密集してきたら、1ヶ月後に間引きを始めます。
通常、11月には2~3本、3月には1本に間引くことが多いです。
その後は、土の乾燥に注意しつつ、成長を待ちましょう。
玉ねぎの冬の成長について
10月に種を蒔いた玉ねぎは、冬の寒さが厳しくなると成長速度が遅くなります。この時期は、成長の遅れや太りが悪いことで心配になることもありますが、実際には少しづつ伸びています。
寒い冬でも成長する玉ねぎ
1月や2月は気温が低いため、玉ねぎの成長はかなり遅いですが、3月から4月にかけて暖かくなると成長が促進されます。
それでも、玉ねぎは少しずつ成長を続けています。
特に2月になると、葉の間から新しい芽が出始めるので、このタイミングで間引きをして1本立ちにします。
玉ねぎは肥料を多く必要とするため、成長に合わせて追肥を行うことが重要です。
玉ねぎの適切な土寄せタイミング
玉ねぎの茎が傾いているのは、収穫期が近いことを示していますが、茎が過度に露出している場合にも倒れることがあります。
このような時は土寄せが必要です。
土寄せのタイミングと方法
玉ねぎが根元から倒れそうになっている場合、土寄せが必要です。
この傾きは、土の質が柔らかすぎることが原因で起こります。
土が砂のようにサラサラしていると、乾燥すると株を支えられなくなることがあります。
ネギ類は粘土質の土で育ちやすいとされていますが、植え付け後の土質変更は難しいため、慎重に土寄せすることが勧められます。
肥大している部分が少しだけ露出するようにしつつ、倒れないように調整することが大切です。
玉ねぎの収穫時期の判断
玉ねぎが順調に育っている場合は、土寄せの必要はありません。
4月下旬に茎が倒れ始めたら、収穫時期が近いサインです。
ただし、茎が折れただけであればすぐに収穫するのは早いです。
茎が完全に倒れて土に触れるまで、もう少し成長させるのが良いでしょう。
茎が完全に倒れた時が収穫のベストタイミングです。
まとめ:玉ねぎ栽培の注意点
今回は玉ねぎを種から育てる方法をご紹介しました。
種から育てるのは面倒なのではないかと思われる方も多いかもしれませんが、実際にやってみるとすぐに根が出てきますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
玉ねぎ栽培は、種植えしてから冬を越すので、その間の成長が心配になりますが、順調なら少しづつでも伸びてきます。
また、茎が倒れる状態には、土寄せが必要な場合と、収穫時期のサインとなる場合がありますので、しっかり見極めましょう。
皆さんの玉ねぎ栽培が実り多いものになりますように。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。