春に収穫するブロッコリー「緑苗」の育て方

家庭菜園

本記事では、春の収穫に適したブロッコリーの品種「緑苗」の育て方について説明します。

家庭菜園での栽培に人気のあるこの品種は、冬の時期に種を蒔いて、春には収穫が可能です。

屋外での苗の栽培はリスクが伴うため、今回は室内での発芽と育苗に焦点を当ててご紹介します。

家庭で簡単にブロッコリーの種を発芽させる方法

発芽させる方法は非常に簡単です。

まず、水に浸したキッチンペーパーをタッパーの底に敷き、その上にブロッコリーの種をまきます。

そのタッパー室温が20度程度の暖かい場所に置けば、光を好むブロッコリーの種は、翌日には発芽することが期待できます。

ポットへの移植と育て方

種がしっかり根付いたら、次は土に植えて育てます。

種がちょうど土の表面に見えるように植え、根は下に向けます。
植えたポットはビニール袋に入れて、空気が入るよう口を少し開けておき、日光が当たる暖かい場所に置きます。

この品種は冬に種を蒔くものですが、適切な発芽温度が必要で、
育苗の際は、適切な場所選びが大切です。

本葉が4~6枚育ったら、外の気温を見ながら、本格的に植え付けを行います。

ブロッコリーを育てるための土作りと苗の植え方

ブロッコリーを育てる上で、畑に直接植える前の土作りが大切です。

植える1週間前には、ブロッコリーに適した土作りを始めましょう。

ブロッコリー専用の土作り方法

まずは土のpH値をチェックして、ブロッコリーに適した土壌にするための調整を行います。

ブロッコリーにはpH6.0前後の弱酸性が理想的です。
土が酸性の場合は、消石灰や苦土石灰を加えてpHを調節しましょう。

その後、ブロッコリーを植える場所に10~20cmの深さで溝を掘ります。

冬に堆肥を混ぜ込んだ土に、化成肥料を元肥として追加し、溝を埋め戻して畝を作ります。
畝は高さ約20cmが良いでしょう。

12月から1月にかけて有機肥料を混ぜ込んだ土のベースを作り、これで土作りは完了です。

もしベースがまだない場合は、有機肥料を混ぜてから1週間経ってから畝を作成します。

ブロッコリー苗の植え付け方

ブロッコリーを植えるのに適した時期は、苗の本葉が4~5枚の時です。

本葉の様子で苗の健康を判断できますが、根の状態も重要です。
健全な苗は、ポットの中で根がしっかりと広がっています。

選んだ苗を、1週間前に作った畝に、ポットと同じ大きさの穴を掘って植えます。
苗が適度に土に沈む深さで植えるのがベストです。

植えた後は、苗がしっかりと土に定着するように、たっぷりと水をやりましょう。

ブロッコリーの苗は葉が広がるので、適切な間隔を保つことが大切です。

ブロッコリーの追肥と効果的な収穫方法

ブロッコリーを植えてから1ヶ月ほどすると、中心部に小さな花蕾が形成されるのが確認できるようになります。

この時期にはブロッコリーが多くの栄養を要するため、適切な追肥が必要です。

化成肥料を適量取り、植物の周りに均一に散布し、土に混ぜ込んでください。
また、株が倒れないように、根元に土を寄せて固めるのも大切です。

ブロッコリー収穫時期の見極め方

ブロッコリーの収穫のタイミングは、花蕾が10cmから15cmの直径になったら、適切な収穫時期と判断できます。

ブロッコリーの収穫手順

ブロッコリーの収穫には、硬い茎を切るためペティナイフなどの細いナイフが適しています。

収穫する際には、サイドシュートと呼ばれる側花蕾にも注意を払いましょう。

これらは本体の花蕾の下に出現する小さいブロッコリーで、食べることができます。
直径5cm以上になったら側花蕾を適宜収穫します。

では、本体の花蕾の収穫方法に戻ります。

ナイフを入れる位置は、側花蕾の成長を考慮して決めてください。

判断に迷ったら、なるべく上部を切り取るのが良いでしょう。

本体の花蕾の収穫時には、側花蕾の芽を誤って収穫しないよう気をつけましょう。

茎を切り取った後、葉も同時に除去して収穫を完了します。

まとめ:ブロッコリーの育て方と収穫

今回はブロッコリーを種から育て、収穫するまでをご紹介しました。

最初のポイントは種からの芽吹きです。
冬蒔きできる品種でも発芽温度に達していないと発芽しない場合がありますので、しっかりと温度管理を行いましょう。

収穫段階では、本体の収穫時に側花蕾の芽まで一緒に採ってしまわないように注意します。

本体と同じように食べられる側花蕾は本体収穫後にも成長しますので、ぜひ大切に育てて味わってみて下さいね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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