大玉トマトの育て方(1):種まきと苗作りの方法

家庭菜園
  1. 今回から大玉トマトの種の播き方から始まり、苗作りまでをご紹介します。

大きなトマトを種から育てるのに苦労している方は、ぜひこの情報を参考にしてみてください。

大玉トマト栽培の流れ

「トマトは夏の強い日光で美味しくなる。だから、8月が旬だ!」と思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に育ててみると、家庭菜園でのそれは誤りであることがわかりました(地域によっては異なる場合があります)。

8月に収穫すると、避けられない強烈な日差しの下では、トマトが赤くなる前に簡単に割れてしまうことがあります。

ネットでよく言われる大きなトマトの割れ原因が水やりの仕方や雨による急激な水分吸収であるという話もありますが、私の経験では水分はそこまで大きな要因ではないと感じています。

その理由は、実がつき始める7月初めまでは、大きなトマトの割れはほとんど起こりませんでした。
7月と8月で栽培方法を変えていないにもかかわらず、割れが発生するのです。
これは、過度の暑さと強い日差しが原因であると明らかになりました。

そのため、一般的な温暖な地域で大きなトマトを栽培する場合、2月から3月に種をまき、4月の下旬に植え付け、6月から収穫するスケジュールが、家庭菜園での栽培に最適なタイミングであると考えます。

大玉トマトの育て方:種の蒔き方から発芽まで

まずは種蒔きから始めましょう。

前述の通り、2月に種を蒔くのですが、この時期はまだ寒くて、庭で直播すると低温が原因で種が発芽しないことがあります。
(大玉トマトは地温約20度が理想です。)
そこで、室内での発芽が推奨されます。

手軽な方法をご紹介します。

タッパーに湿ったキッチンペーパーを敷き、その上に大玉トマトの種を蒔いてください。
そして、そのタッパーを暖かい場所に置きます。

トマトの種は光を好まないため、光を遮断する必要があります。
アルミホイルでタッパーを覆う方法や、室温が低い場合はタオルやブランケットで保温しながら遮光する方法が効果的です。
この方法であれば、光を遮断しつつ適切な保温も可能です。

インターネットには体温で温める方法もありますが、温度が高すぎたり、酸素が不足したり、服が濡れたり、種を忘れてしまうリスクがあるため、推奨しません。
室内の温度が適していれば、タッパーをアルミホイルで覆うだけで十分です。

タッパーの空気抜き用のフタは開けておくことを忘れずに。2月でも1週間もすればトマトの種は発芽するはずです。

トマトの種がなかなか発芽しない原因

種を蒔いてから数日が経過しても、あるいは1週間が経ってもトマトの種が発芽しない場合、主に2つの原因が考えられます。

まず、種が十分に水を吸収していないことが原因の一つです。
種が発芽するためには、殻を破って根を出さなければなりませんが、水分が不足していると殻が硬くなり根が出づらくなります。
種が柔らかくなって根が出やすくなるよう、十分な水分を供給することが大切です。

もう一つの原因は、室内の温度が適切でないことです。
たとえ室温が20度以上であっても、床の近くや壁際、窓辺などの比較的寒い場所に置いていると、タッパー内やキッチンペーパーが冷えてしまうことがあります。

トマトの種が発芽するには、20度から30度の温度範囲が必要です。
ですので、タッパー内をこの温度範囲に保つことが重要です。
昼間は、光が当たらないようにしつつ、室内の日当たりの良い場所に置くことが効果的です。
また、こたつの中やホットカーペットの上で温めると、発芽を促進することができます。

大玉トマトの苗の作り方のご紹介

ここからは、大玉トマトの苗の作り方についてご案内します。

トマトは6月から7月にかけて収穫のピークを迎えます。
そのため、2月に種をまき、3月には苗の育成に着手することが重要です。

ポットでの種蒔きと植え付け方

大玉トマトの種が発芽したら、次は育苗用ポットへの移植です。
直接ポットに種を蒔くと発芽に時間がかかるため、先に発根させてからの植え付けがおすすめです。

まずは、ポットの土を湿らせておきます。
これは水やりを後で行うと、種が流れ出る可能性があるためです。

植える際は、根を下向きにし、カーブしている部分が地表に来るようにします。

土をかける際は、茎が少し見えるくらいまでにしてください。

植え付けの翌日には、茎がしっかりとまっすぐ伸び、葉が開き始めます。

その後は日光が必要になるので、日当たりが良く、温かい場所に置きましょう。
外気温が暖かい場合は屋外に置いても問題ありませんが、まだ寒い場合は、ポットをビニール袋で覆って保温するか、室内で育て続けます。
室内で育てる場合は、日当たりの良い窓辺が最適です。

これまで室内でビニール保温をしながら大玉トマトを育ててきました。

3月に入ると、地域によっては気温が上昇します。
朝晩の気温差を考慮しつつ、屋外での管理を開始する適切なタイミングを見極めましょう。

まとめ:大玉トマトの種まきと苗作りの方法

今回は大玉トマトの種まきから苗作りまでをご紹介しました。

トマトは夏野菜のイメージが強いかと思われますが、ここ数年の8月の強過ぎる日差しと気温が高過ぎて実割れしてしまいます。

そのため7月中に収穫を完了するようにスケジュールを立てた方が良いでしょう。

この記事が皆さんのトマト栽培のお役に立てたら嬉しいです。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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